デスクトップ版Blockstream Appに、決済機能の大幅なアップデートが加わりました。バージョン3.5.0では、ベータ版のLightning決済、QRコードによるJadeへの接続とロック解除、watch-onlyウォレットでの完全なエアギャップ・トランザクション署名を利用できます。

デスクトップ版でLightning決済に対応

デスクトップユーザーは、アプリを離れることなくLightning Network経由でbitcoinを送受信できるようになりました。ウォレット設定からLightning nodeを有効にすると、Greenlightを利用したLightning専用の送金・受取ページが追加されます。他にインストールするものはなく、別のノードソフトウェアを管理する必要もありません。

Lightning対応はベータ版で、BIP39ウォレットを除くビットコインのメインネット上のソフトウェアウォレットで利用できます。

Lightning経由のLiquidビットコインを含む、ビットコインとLiquid間の新規スワップは、サービス停止の影響により本リリースでは一時的に無効化されています。既存の資金に影響はありません。

QRコードでJadeへ接続・ロック解除

Jade QR Modeを使うと、QRコードだけでアプリをJadeハードウェアウォレットへ接続し、ロックを解除できます。USBケーブルの接続やBluetoothのペアリングの代わりに、パソコン画面とJadeのカメラで短いQRコード列をやり取りすると、デバイスのロックが解除されます。

Watch-onlyウォレットでのエアギャップ署名

デスクトップ版のdescriptorベースのwatch-onlyウォレットが、Jadeを使用したエアギャップ署名に対応しました。Jadeの電源を切ったまま、アプリ内のwatch-onlyウォレットで残高を追跡し、受取アドレスを生成できます。送金時にはアプリでトランザクションを作成し、QRコードを介してJadeで署名するため、秘密鍵がインターネット接続端末に触れることはありません。

Jade QR Connectとwatch-only署名を組み合わせることで、デスクトップ版アプリではセットアップから送金まで完全なエアギャップ・ワークフローを利用できます。

Jadeへ追加のエントロピーを提供

デスクトップ版アプリでJadeをセットアップまたはロック解除するたびに、パソコン上で32バイトの乱数データを生成してデバイスへ渡すようになりました。Jadeは秘密鍵を扱う前に、このデータを自身のエントロピープールへ混合します。以前のデスクトップ版では、この処理をJadeだけに委ねていました。

Jadeは、ハードウェア乱数生成器、センサー、カメラなど、デバイス上の複数の独立したソースからエントロピーを収集しており、それだけでも十分です。ホストからの提供は追加の防御層となります。結果へ影響を与えるには、デバイス側と接続先パソコン側の両方の乱数を侵害する必要があります。

日常的な使い勝手を改善

3.5.0では主要機能に加え、日常的な操作も改善されています。

  • 受取フローでアセットとアカウントが自動選択され、より少ない手順でアドレスを生成できます。
  • トランザクションの完了・失敗画面を更新し、結果をひと目で判別できます。
  • Windows版ウォレットライブラリにコード署名を行い、Blockstreamから提供されたものであることをWindowsが検証できます。
  • アーキテクチャ別のmacOSディスクイメージを各ネイティブアーキテクチャ向けに軽量化し、ダウンロードサイズを削減しました。Universalイメージも引き続き提供します。
  • 必要とするウォレット向けに、従来のmultisig nLockTimeとリカバリー用メールのフローを復旧しました。

それぞれの改善によって、日々の操作が少しずつスムーズになります。

今すぐアップデート

バージョン3.5.0は3つのデスクトッププラットフォームすべてで公開済みです。その後、安定性を改善した3.5.1パッチも公開されています。

原文:The Blockstream App 3.5.0 for Desktop: Lightning in Beta and Air-Gapped Jade Signing